2024/01/24 11:30

これまでラオスの織物の原材料は、自国で育てた綿糸とお蚕さんから引いたシルク糸が大半でした。

ところが、Meeちゃん曰く
「この数年お蚕さんを育てる村人が高齢となり、後継者が減ってきています。」


お蚕さんの幼虫


ここでお蚕さんについて・・・

卵からかえったお蚕さんの幼虫は脱皮を繰り返しながら、1ヶ月弱桑の葉を食べ続けます。
熟蚕した幼虫は桑の葉を食べる口の横にある吐糸管から糸をはき、2日かけて自分の体を包み込む繭を作り、その中で蛹になります。
糸をはきだしてから成虫になるまで、12日かかります。
そしてやっと成虫になり繭から登場します。
お蚕さんの正式名は「かいこが」だそうです

シルク糸 100g作る為には、
繭玉  約300粒
桑の葉 約10㎏が必要です。

ラオスも日本も養蚕業の衰退の原因は同じです。
若い人達が、シルク糸を作るための手間暇がかかる手仕事に魅力を感じないからでしょう。

私にはこの問題の解決策は分かりませんが、いつかこんな手間暇のかかる手仕事を楽しんで出来る人が増えることを願いたいと思います。


精錬される前の生のシルクの糸


アジアンファブリックA&Y 店主(2022年6月27日 )