2024/01/24 11:30
ラオスは農耕民族なので、村に行きますと自給自足の生活を営んでいます。
其々に牛、豚、ニワトリ、七面鳥等を飼っていますが、これらは現金収入を得るための動物達です。
また牛、豚は結婚する時の結納品になります。
これら以外の現金収入の道は、男性は竹細工、女性は織物や染色、刺繡を農作業が終わった後にします。
雨季に入ると、特に女性達は其々の得意とする作業に集中します。
雨季が上がる9月から10月に仲買人が仕入れをする為に村を回るので、自分の作った作品を少しでも高く買ってもらう為にがんばります。
特に織物のスキルの高い女性は、男性側の母親達が息子の結婚相手として望まれます。
そして、この女性の結婚が決まると、立派な牛が届くことになります。
立派な牛を飼っていない時は、牛と豚両方を届ける様です。
母親達は娘が生まれると、自分の持っている技術を伝えようと努力します。
こうしてラオスの織物産業は脈々と受け継がれているのです。
アジアンファブリックA&Y 店主 (2022年7月25日)